地震情報APIの概要
日本は世界有数の地震大国であり、地震情報はWebサービス・スマートフォンアプリにとって重要なデータです。地震情報APIを活用することで、地震の発生・規模・震源地をリアルタイムで通知する防災アプリや、地震が発生した際の施設安全確認システムなどを構築できます。
主要な地震情報API
P2P地震情報API
P2P地震情報(p2pquake.net)は個人運営の地震情報サービスで、多くの防災アプリで利用されています。WebSocket・REST両方に対応しています。
// WebSocketでリアルタイム受信
const ws = new WebSocket('wss://api.p2pquake.net/v2/ws');
ws.onopen = () => console.log('接続しました');
ws.onmessage = (event) => {
const data = JSON.parse(event.data);
switch (data.code) {
case 551: // 地震情報
const eq = data.earthquake;
console.log(`地震発生: M${eq.hypocenter.magnitude}`);
console.log(`震源: ${eq.hypocenter.name} 深さ${eq.hypocenter.depth}km`);
console.log(`最大震度: ${eq.maxScale / 10}`);
break;
case 552: // 津波予報
console.log('津波予報:', data);
break;
}
};
// REST APIで最新地震情報を取得
GET https://api.p2pquake.net/v2/history?codes=551&limit=10
気象庁 防災情報XMLフィード
気象庁は地震・津波・火山・気象の防災情報をXML形式で配信しています。リアルタイム配信にはPUSH型のAPIとして気象庁の防災情報配信センターへの接続が必要です。
USGS Earthquake API
USGS(米国地質調査所)は世界の地震情報をAPIで提供しています。過去の地震データの検索・特定地域の地震一覧取得に使えます。
// 日本周辺の最近の地震を取得
GET https://earthquake.usgs.gov/fdsnws/event/1/query
?format=geojson
&starttime=2026-01-01
&endtime=2026-01-31
&minmagnitude=4.0
&minlatitude=30&maxlatitude=45
&minlongitude=130&maxlongitude=145
防災アプリの実装パターン
プッシュ通知連携
WebSocketで地震情報を受信したら、Firebase Cloud Messaging(FCM)やAPN(Apple Push Notification)でモバイルユーザーにプッシュ通知を送ります。震度・地域に基づいて通知を絞り込む機能が重要です。
地図上の可視化
地震情報をGoogle Maps・Mapboxの地図上にプロットして、震源地・震度分布を視覚化します。GeoJSON形式に変換してマップに表示します。
ユーザーの位置情報との連携
ユーザーの現在位置または登録地域の震度情報をフィルタリングして関係する地震のみを通知します。「自分のいる地域が震度3以上の場合のみ通知」などのパーソナライズが可能です。
施設安全確認システム
オフィス・工場・店舗の安全確認をAPIと組み合わせて自動化できます。地震発生を検知したら、管理者・従業員に安否確認メッセージを自動送信し、点検結果を収集するシステムです。
まとめ
地震情報APIは日本の防災デジタル化において重要な役割を果たします。P2P地震情報APIはリアルタイム性と使いやすさで多くのアプリに採用されています。WebSocketを使ったリアルタイム受信とプッシュ通知の組み合わせで、地震発生時の迅速な情報提供が実現できます。